2023年8月29日、国内大手地金商の金(ゴールド)の販売価格が、初めて1グラムあたり1万円を超えました。
それに伴いニュースでも取り扱われる機会が増え、当社にもK18のリングや喜平のネックレスなどの買取や金についてのお問い合わせが増えました。
今回は、なぜここまで金の価格が高騰したのかを3つの要因をもとに紐解いていきたいと思います。
金の価格変動には世界経済の不安定さがしばし挙げられます。
今から約20年さかのぼると2001年に起こった同時多発テロや2008年に起こったリーマン・ショック、2020年に発生した新型コロナウイルス、2022年に入ってからのウクライナショックなどの要因が大きく関連したといわれています。
いずれも世界的な規模で株式が下がり、社会的信用への不安が増え、資産として信用が高い金の購入が増えて、金相場が急激に上昇したと考えられます。
どんな社会情勢になろうとも資産価値が0になることはない「有事の金」と言われる由縁が垣間見られます。
これまでの金の採掘量はわずか約190,040トンと言われています。この量は国際基準プール約4杯分しかないのです。すなわち金の供給量は一定の限られた量となるのです。
しかし、上記項目(世界経済の不安定)にも記載したような事柄から購入者が増えると、需要が高まり、供給が追い付かなる状態となり、金の価格が高騰する要因となるのです。
世界の金市場では、米ドル建ての取引が基本となるため、国内で金の売買を行う際は一度米ドルから日本円に換金されて取引します。
そのため円安が進むと、日本での金価格が上昇する傾向となります。
実際に、ニューヨークの円相場は高騰しておらず、緩やかな上昇程度となっています。
さらに国内販売価格には消費税がそこに含まれるため、9,091円に消費税10%を足すと10,001円と、史上最高値となる1万円超えの価格を記録したのです。
金の高騰にまつわる3つの要因について記載しましたが、気になるのは今後の金相場に関してです。
一時的な要因でいえば、「世界経済の不安定」と「円安・ドル高」が関わってきます。高騰要因の逆が起きればそれは下落の要因にもなるので、例えば、「新型コロナウイルス」の蔓延が収まったり、「ウクライナショック」が終戦を迎えることで世界経済が安定すると、投資対象が金である必要性が薄まります。
「円高・ドル安」に進むと、輸入コストが減るので金の国内価格は安くなります。
長期的な要因では「需要と供給」があてはまります。金は供給量に一定の限りがあるため、将来新たな採掘が困難になると需要に追い付かない事態となり、金の希少性があがり価格も高くなることが見込まれます。
ちなみに約3年前にも金価格の高騰に関してのブログ「金が高騰中!相場が上がるそのワケは世界の経済状況に繋がっている?」を記載したのですが、その時の金相場は約5,700円程でした。
リズム姫路本館では、今回ご紹介した金やプラチナなどの貴金属を始め、ルイヴィトンやエルメスなどのブランド品やロレックスやオメガなどの高級時計、ダイヤなどの宝石の付いたジュエリーはもちろんのこと、他にもお酒、食器など様々なお品の質預かり・買取・訪問査定を行っております。
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