10月1日から始まった消費税。10%。3%、5%、8%と、全ての増税の瞬間に立ち会ってきましたが、やはり何度体験しても思うところがあるものです。
また、増税前の買いだめもお馴染みとなりましたが、皆さんはいかがでしょうか?「思った以上に買いすぎてカツカツ!」というなら、質屋を利用してみるのもアリです。
買いだめした衣服や貴金属を出番まで質預かりにしておくという方法なら、クローゼットにしまう感覚でピンチを乗り切ることができます。そんな気軽さから多くの方が利用している質屋ですが、その歴史は古く、日本にシステムの原型が誕生したのは700年前の鎌倉時代といわれています。
当時は領主が質屋役であり、庶民の駆け込み寺的な役割を果たしていました。
とはいえ、この頃はお金ではなく”年貢が払えないなら労働力で補う”など、物や労働力でのやり取りであり、ここから人質という言葉が生まれたとの説もあります。
その後、貨幣経済の発達したことで物とお金のやり取りが始まり、江戸時代には現在と変わらないシステムへ落ち着いたようです。落語や文学にも登場しており身近だったことが伺えますが、この頃は質預かりも着物や仕事の道具など、本当に日々の生活に必要なものを預けていました。この傾向は昭和40年頃まで続き、高度成長期を経て家電やブランド物へと移行していきます。
質預かりの品は変わりますが、困った時に手近なものでピンチを乗り切るというのはどの時代も変わりません。この気軽さこそが、今も質屋が存在し続ける理由といえるでしょう。
さらに、お隣の中国では1500年以上の歴史を誇り、ヨーロッパでは十字軍の遠征のための資金調達にも一役買っていたなど、質屋は日本だけのものではありません。古くから世界で認められていた合理的な手段であり、現在も変わりなく庶民の味方です。
また、ピンチを乗り切るだけでなく、冬には夏物を質に入れて保管庫代わりに活用される方もおり、質屋との関わり方も千差万別。まだ利用したことがないなら、一度試してみるのもいいでしょう。
「使い方を知りたい」「利用してみたい」なんて思われましたら、リズムへお気軽にご相談ください。大正9年の創業より今日まで培った確かな鑑定力と、多くのお客様に信頼される柔軟な対応力でお応えします。
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